従千住花街眺望ノ不二

千手にあった木塀に囲まれた花街の奥に富士山を望む画です。日光街道を肩に荷を持って歩く行列(大名行列)が描かれています。

従千住花街眺望ノ不二が描かれた場所

千住とありますが、幕府公認の花街が描かれていて、この花街は「新吉原」があった台東区千束だと思われます。

大名行列は日光街道(奥州街道)を通りますので、現在の三ノ輪駅もしくは南千住辺りから描かれたのではないかとされています。

実際にはこの方向から新吉原を見るとその先には富士山は見えません。北斎の富嶽三十六景は、実写ではなく印象的な構図、印象的な風景を入れて描かれることが多いため、「だいたいこの辺りから描かれた」ということでよいかと考えます

従千住花街眺望ノ不二付近の現在の眺め

三ノ輪駅あたりから国道4号線を見たストリートビューです。

従千住花街眺望ノ不二に関連する浮世絵

千住付近を描いた作品は、ほかに『武州千住』と『隅田川関屋里』があります。