山鹿市にある天然記念物に指定された植物を紹介します。特別天然記念物となったものや樹齢数百年の木々などなど数多くあります。
アイラトビカズラ 国指定特別天然記念物
菊鹿町相良にある蔓性の植物です。毎年5月上旬、GWに紫色の花を咲かせます。私の記憶では、数年に一度しか花を咲かせないという話を聞いたことがあるのですが、実際には毎年花が咲いています。
2020年に奥の棚の東側が大きく伐採されてしまいましたが、残った部分のほうが多く、また、各所で手を尽くされるようですので今後も樹勢を保ってくれると思います。
菊池川チスジノリ発生地 国指定天然記念物
菊池川に生える川藻の一種のチスジノリが天然記念物に指定されています。日置(へき)の「分田橋」から「山鹿大橋」までの約4kmの部分が保護指定地域になっています。
チスジノリというのは川藻の一種で、赤く細長く成長して、「血筋」と書くと分かりやすいように、その形はまさに血管のようになります。大正の頃に鹿児島県川内で発見されたようですが、山鹿市では昔から食べられていたそうです。
川に生えるものですので、今も食べられるのか分かりません…山鹿市内で食べられる所があれば行ってみたいと思います。(教えて下さい)
山鹿市指定の天然記念物の樹木
天然記念物となっている木は数多くあって、その殆どが鹿北町にあります。
来民の大イチョウ
鹿本町来民にある樹齢350年のイチョウの木です。
私は月に一度くらい行っていて、初夏からの圧倒的な緑の勢いと、冬前に大きく色づくその姿にいつも魅了されてます。雷などの影響で上部が大きく失われていますが、それを思わせない勢いを感じます。
湯の端のエノキ
さくら湯の現在の入り口の方の角に場所に榎の木があります。山鹿市の中心地であり、さくら湯によく行く方にとっては見慣れた木ですね。
そんなエノキですが、実は推定樹齢は400年を超えるそうです。そうであれば、1604年、徳川家光が生まれた頃にこの木も生まれてきたということになります。ということは、近くにある六地蔵さんと同じく、篤姫が樹齢200年の湯の端のエノキを見ていた可能性もありますね。
何気なく見てる木がなんだか凄い木に思えてきました。
※2020年7月、根本にある洞(うろ)にミツバチが巣を作っています。ミツバチに刺激を与えられないようにお願いします。
松尾神社の樹木群
菊鹿町木野の松尾神社は大きなクスノキ2本をはじめイチイガシなど様々な樹木に覆われています。
松尾神社については、木にくっついている夜泣貝のことなどを記事を書きましたのでぜひご覧ください。
日吉宮のクスノキ
日吉宮の境内にある大きなクスノキです。幹周り6.6m 樹齢は300年になるそうです。1710年、日吉宮の新社殿が建てられたときに植樹されたのではないかとされています。
山鹿市が出している本、『山鹿市の指定文化財』にはもっと葉が生い茂って樹勢がある写真がありましたが、2020年6月に行ったときには枝打ちがされているのか、スッキリした様子が伺えました。
日吉宮の鳥居の前には2016年まで「宮前の六地蔵」さんがありました。熊本地震後に公民館の敷地に移動されています。
山鹿市の天然記念物
上記に書いていない天然記念物です。訪れましたら紹介します。
日輪寺のラカンマキ 樹齢700年
南島菅原神社のクスノキ 3号線沿いにある南島菅原神社のクスノキ
善行寺のマキ(鹿央)
千田聖母八幡宮のギンモクセイ(鹿央)
鹿北町
枝川内のフジ
川原谷の山神のウラジロカシ
岩野神社の樹木群
田渕のイチイガシ
中津川のモミジ
久老のタブノキ
宮地岳のスギ
東野のオオバヤナギ
荒平天満宮の樹木群
本多久のムク
田中のクロガネモチ
茂田井神社の樹木群
市木八幡宮の樹木群