
山鹿灯籠まつりは毎年8月15日と16日に開催されますが、祭りに向けて作られる紙でできた「山鹿灯籠」は一年中見ることができる場所があります。また、「一家に一つ山鹿灯籠」と欲しい方には、手に入れる手段がありますのでご紹介します。
灯籠師が作る山鹿灯籠を見れる場所
山鹿市の伝統的工芸である山鹿灯籠。
灯籠師が制作した金灯籠(かなとうろう)と奉納灯籠の両方を一年中見ることができる場所が2箇所あります。
大宮神社灯籠殿

大宮神社の境内に、朱で塗られた建物が社務所に隣接してあります。
灯籠殿では大宮神社に奉納された奉納灯籠が1年間展示され、山鹿灯籠まつりの期間中に各町内を見て回れない場合でもこちらで見ることができます。
展示されたあとは、購入希望者に払い下げられますが、8月15日、16日の祭り時は奉納灯籠が当たる「おみくじ」が販売され、運が良ければ、手に入れられる可能性があります。
入り口から入って真っすぐ行った展示室には、山鹿市指定文化財である、三十六歌仙絵馬額(複製)も展示してあります。
山鹿灯籠民芸館

豊前街道の坂道を少し登っていった場所にあるのが山鹿灯籠民芸館です。大正時代の銀行の建物で、その時代の建築様式を見ることができる場所でもあります。
山鹿灯籠民芸館も年間を通じて金灯籠、奉納灯籠をみることができるのですが、ここの一番の特徴は、「灯籠師の制作実演をみることができる。話を聞くことができる」場所だということです。
また、山鹿灯籠まつりのポスターを毎年描かれている、鶴田一郎さんによる山鹿灯籠まつりのポスターも展示してあります。
山鹿灯籠を手に入れることができる場所
山鹿灯籠、金灯籠、奉納灯籠ともに、購入できます。
大宮神社灯籠殿
先に紹介した大宮神社灯籠殿では、一年間展示したあとの奉納灯籠の払い下げが行われます。灯籠殿の中に案内がありますのでご一読ください。また、電話等でのお問い合わせもできるかもしれません。
強運の持ち主であれば、山鹿灯籠まつりの8月15日16日に行われる、灯籠が当たるかもしれない抽選付きおみくじを購入し当選すれば奉納灯籠を手にすることができます。おみくじの会場は大宮神社の境内、灯籠殿の裏手の建物です。なんとか当てようとする人達で賑わっていますのですぐに分かると思います。奥には金灯籠や奉納灯籠が所狭しと並んでいますので、見るだけでも楽しいです。なお、ハズレの場合は「長寿箸」と書かれた縁起の良いお箸がもらえます。私は長寿箸を20膳以上持っていた時期もありました。
山鹿灯籠の店なかしま

山鹿灯籠の灯籠師である中島さんのお店です。
外観から雰囲気が漂い、引き戸を開けると目の前にある机には、これから金灯籠になると思われる灯籠のパーツが並んでいることもあります。ときには作業を見れたりもできるお店です。右手の商品棚には、金灯籠や少し小さめの宮造りや座敷造りの灯籠などが並んでいます。
ヤマノテ
豊前街道、さくら湯前から緩やかな坂を登っていき、八千代座を右手に見て通り過ぎ、交差点からさらに進んだところに、山鹿の手作り品を扱われている「ヤマノテ」があります。
こちらでは、灯籠師が作った宝珠のかたちをしたモビールや、山鹿灯籠の制作体験キットなどが販売されています。
オンラインストアもありますので、ぜひご覧ください。
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