平原塚古墳 ひらばるづかこふん 県指定文化財の津袋古墳群に属する7つの古墳のうちの1つです。 遠くから見ると東屋みたいな感じで、前から気になっている場所でしたが、古墳だとは知りませんでした。今回、朱塚古墳を見に行ったついでに行ってみたらここも古墳だったということでびっくりしてしまいました。
標柱には 「平原塚古墳は、今からおよそ500年前に造られたお墓です。
盛土は削られてしまい、現在は石でできた棺おけ(石棺)だけが残っています。 この石棺は、大きな岩をくり抜いて作ってあります」 と書かれています。 現在はこの石棺のみ残っています。 現代の圃場整備の際にけづられたのか、もっと以前に削られたのか いずれにしても、農場整備のためだと想像します。 「古墳」の文字が右から書いてありますね 相当昔から知られていた古墳ということなのでしょうね。
ときどき思うのですが、古墳時代以降、例えば戦国時代あたりは古墳をどのように見ていたのでしょうね。誰のお墓なのかすでに記憶が失われていて、この古墳のように墳丘がなく石棺がむきだしで、もしかしたら、古墳が失われていた可能性もあるかもしれません。 このような小さな古墳を、よく残してくれていたと思います。
周囲は、地元の老人会の方々によって花壇に花が植えられていました。 奥の山は「日の岡山」で、昔の人もこんな風景を見ていたのでしょうね。
場所は、朱塚古墳のすぐ近くで見える位置にあります。
津袋古墳群
津袋古墳群の場所は熊本県山鹿市鹿本町の津袋地区に点在する7つの古墳で成っています。